ISMSクラウドセキュリティ認証お取組みのその前に ~登録範囲の注意点~
ISMSクラウドセキュリティ認証お取組みのその前に ~登録範囲の注意点~
登録範囲に含まれているとは
ISMSクラウドセキュリティ認証(以下「クラウドセキュリティ認証」)のご相談をいただくことが増えておりますが、ベースとなるISO27001の登録範囲にクラウドセキュリティ認証の対象となるサービスが含まれていなかったというケースが見受けられます。
正確には、「対象となる事業活動は含まれているが、対象となるサービスが含まれていることが明確でない」というケースです。プロバイダとしてクラウドセキュリティ認証の登録対象とするサービスは、ベースとなるISO27001の登録範囲内である必要がありますが、ISO27001の登録範囲に含まれていることが明確であることが要求されます。
「明確である」とは
例えば、クラウドセキュリティ認証でAというサービスを登録したい場合、ISO27001が「ソフトウェアの設計開発」として登録されていても、そのままクラウドセキュリティ認証においてAを登録できるとは限らないということです。
通常はそのまま登録可能であることが多いのですが、ISO27001の審査でAが取り上げられていない場合、ISO27001の拡大審査が必要になることがあります(Aが対象であることを明確にするための拡大審査)。具体的には、審査レポートの中でAについて触れられていることが明確である、もしくはストレートに「Aの設計開発」と登録されていることが必要です。
直近のISO27001の審査後にリリースされたサービスや、たまたま審査でインタビュー対象にならなかったサービスなどが想定されます。
そんな時はどうすれば?
明確でないと判断された場合、
- 1.クラウドセキュリティ認証の審査前にISO27001の拡大審査を受審する(上記の例で言えば「登録範囲にAが含まれることを明確にするための審査」です)
- 2.クラウドセキュリティ認証の審査と同時にISO27001の拡大審査を受審する必要があります。
クラウドセキュリティ認証をご検討される際は、あらかじめ過去の審査レポートの内容を読み直し対象サービスが登録範囲に含まれることを確認するか、審査機関に問い合わせる等で確認することをお奨めします。
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